喜志1-1
デイルーム喜志は、周りを畑に囲まれ、傍に線路があって時折に近鉄電車が走るのが見られる、自然にあふれたのどかな環境にあり、太陽がさんさんと降り注ぐ室内はとても居心地がよいです。ご利用者も玄関に入ると満面の笑みでスタッフに挨拶をしてくださいます。
デイルーム喜志でご利用者がいきいきと過ごされる様子を、2回にわたって皆様にご紹介したいと思います。
喜志1-2
ある70代の男性のご利用者は、言語障害で言葉がスムーズに出ないため、大きな声で奇声を上げてテーブルをたたくなどの行動があり、他のデイサービスでは看られないという理由で来られた方でした。
まず、奇声が出た時にはスタッフがゆっくり話しかけ、「お茶ですか?」「おトイレですか?」「寂しかったの?」など本人の意思を聞き出そうといろいろ声かけをしました。するとそのうちに、スタッフの声かけに言葉で返事をしてくださるようになり、「お茶ちょうだい」「トイレに行く」「寂しかったよ」と返事をされるようになりました。そして今では、奇声を上げることも少なくなり、電車が通るのを見ると「電車が来たな、4両や」と教えてくれますし、朝も来所されるなり、玄関で「おはようさん!」と笑顔で挨拶してくださります。
テーブルをたたく行為については、やめさせるのではなく、電子ピアノの前に座っていただき「どうぞ」とスタッフが声をかけると、とてもリズムよくピアノを弾いて楽しまれます。他のご利用者もそのピアノ演奏を温かく見守ってくださるので、今ではこのご利用者は、みんなの人気者になって楽しく過ごされています。