新型コロナウイルスの感染が猛威を振るった今年、ハートケアグループでもご利用者・職員の命を守ることを最優先に、これまで緊張感を持って対策の徹底に努めてきました。3月の初めからコロナ対策プロジェクトが発足し、コロナ対策会議を毎日開催。

そして、教育研修部では、そうした取り組みを基に約80ページに渡るハートケアグループ独自の「新型コロナウイルスマニュアル」も作成しました。

 

5月から8月にかけては、その「新型コロナウイルスマニュアル」に基づいて、実際にご入居者に感染の疑いが出た場合のシミュレーション(新型コロナウイルス発生時の対応訓練)を有料老人ホーム8施設で順次行いました。

訓練では、営業所長・看護師・訪問看護スタッフ・夜勤スタッフが参加し、教育研修部など本部職員から訓練の流れについての説明を受け、コロナ対策備品の確認、防護衣の安全で正しい着脱方法、導線の確認(業所長の動き、介護職員の動き)、汚染区域と清潔区域の区別、消毒作業、食事の提供の仕方などマニュアルを通して確認しました。

 

そしていよいよご入居者がコロナ感染の疑いで検査を受け、施設へ帰ってきた想定で、実際に職員がその対応をシミュレーション(実践訓練)しました。

 

 

参加者からは、

・『各関係者が一堂に会してのシミュレーションは、とても有意義だと思いました。検査結果が出るまでの間のみ(1日程度)の対応という事なので、一人二人なら動線が施設職員や入居者とどうしても重なるところがあっても消毒を徹底すれば蔓延の防止ができるかと思いました。その一方、疑いのない入居者への対応など問題点も沢山見つかり、本当にコロナ感染者が出た場合は、怖いと思いました』

・『実際、シミュレーションができ有意義な時間でした。シミュレーションでは、対象が1人の時でしたが、階が違う複数人の場合などの動線の確保の徹底が重要になってくると思いました』

などの感想もいただき、意義ある訓練になりました。

依然終息が見通せず、いつ誰が感染してもおかしくない状況でもあります。

今回の検討事項などを改善しながら、非常時にも職員が慌てることなく落ち着いて対応できるよう、今後もさらに意義ある訓練を開催していきたいと思います。