ハートケアグループ

アクセスのご案内サイトマップ
資料請求・お問合せはコチラから

事例集とヒヤリ・ハット

関連企業・関連ニュース・相互リンクなど
一覧に戻る
タイトル
マーク 2012.07.20 line 訪問介護(成功事例):家族と協力して独居生活を快適に

 

本人像:80代男性/要介護1 高血圧症 脳梗塞 パーキンソン 認知症



利用までの経緯

妻の死去後認知症状が見られ、食事が偏り、日時の理解が低下した。自分で車を運転して買い物に行くことを楽しみにしていたが、大量に食品を購入してしまったり、金銭の計算ができなくなってきたりしている。認知症の他に、疾病によるふらつき、下肢筋力の低下によりしゃがむなどの動作が困難で、掃除などの家事ができない。尿失禁があり、老いたという自覚はあるが、まだ動けるとの過信もある。本人は、夜間の不安感から同居の希望も持っているが、長男・次男ともに事情があり同居は難しい状態である。独居生活になった本人を心配して家族が助言するが、耳に入らずすぐカッとなって自分の意見を押し通していた。金銭的なこともあり、家族は施設入所は考えておらず在宅生活の継続を希望しているため、ヘルパー導入となる。認知症・下肢筋力の低下を予防するためデイの利用を勧めるが、対人関係に消極的で、なかなか受け入れができない状態である。



援助の方針と働きかけ

認知症が進行する中、本人・家族共に独居生活に不安を感じていた。そのため、息子夫婦が訪問できない平日の、1日1回決まった時間にヘルパーがサービス(食事・掃除・洗濯など)に入ることで、安全で安心した生活を送り、規則正しい生活リズムをつくれるよう支援した。また。1日1回のヘルパーのサービスが、本人にとって人との関わりの機会となることも念頭において、コミュニケーションを大切にした援助を心がけた。


(1)規則正しい生活に向けた援助

寝起きが悪いため、午前のサービスのときに応答がなかったり、夕方の買い物サービスのときにヘルパーのことを忘れて入浴していたりということが多々あった。ヘルパーは根気よくインターホンを鳴らし、本人が出てくるのをひたすら待つことも多かったが、2~3ヶ月たつ頃にはヘルパーの訪問時間も覚えられるようになり、生活リズムや時間の観念がついてきた。また、生活リズムが乱れるのを防ぐために、できるだけ決まった時間に食事を提供できるようにした。


(2)コミュニケーション

頑固な性格で指図されることが大嫌いで、家族からのアドバイスも、言い方によっては怒り出し聞く耳を持たなくなることもあった。例えば、「薬を飲み忘れていましたよ」と指摘すると「この薬は飲まなくてもいい」と拒否するので、さりげなく目に付くところに薬を置いたり、「食後の薬はこれですね」と、本人のプライドを傷つけず、誘いかけるような声かけで対応した。

対人関係に消極的であり、ヘルパーが訪問しなければ1日中誰とも会話しないため、サービス提供中には積極的に会話するようにした。家族には頑固でやりにくい面も多いが、他人には良い顔を見せるので、ヘルパーには素直に対応し嫌がらずに話もしてくれた。

また、ヘルパー訪問日には長男の嫁が食事メニューを決めて食材を準備しているが、必ずしも決められたとおりに調理するのではなく、味付け・メニューなどを一緒に考えながら調理するようにし、コミュニケーションをとりながら積極的に自分の生活へ関われるよう支援した。


(3)家族との連携

息子夫婦は共働きで忙しく生活しているが、長男の嫁は忙しい中でも舅の独居生活を気にかけ、食材の準備など介護に協力的である。

また、通院は長男が同行し、休日には長男夫婦が交代でカラオケや銭湯・買い物に連れ出すなど、本人の希望をできる限り優先し、協力的に関わっている。

週3日家族が訪れ、その他の曜日にヘルパーや配食サービスのスタッフが訪問するなど、毎日1回は誰かが訪問して安否確認ができるように利用者を見守った。また同時に、毎日1回は誰かと話す機会を作り、人との関わりを持てるよう家族とヘルパーがしっかり連携をとって独居生活を支えた。



結果とまとめ

物忘れがひどく、最近は食事をしたことを忘れ過食傾向も見られるなど認知症状は進行している。しかし毎日決まった時間にヘルパーが訪問し、毎日が決められたスケジュールで動いていることが、精神的に安定した生活につながっていると思われる。また、家族も積極的に介護に携わっており、忙しい中でもたびたび訪問し、休日には本人の楽しみを優先している。

認知症の独居高齢者でも、家族とヘルパーが協力体制を取って生活リズムを確保し、日常生活を支えていることが、独居在宅生活の維持安定に繋がっている事例である。

一覧に戻る
space
このページの上部に戻る