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タイトル
マーク 2013.05.17 line 有料老人ホーム(成功事例):意欲を引き出すことで生活を活性化

本人像:70代 女性、要介護3、視力障害(全盲)


利用までの経緯

本人は夫と二人暮らしをしていたが、疾病により71歳の時に全盲となり、日常生活全般に援助が必要となる。気分にむらがあり、意欲が低下し、食事も食べなくなる。左の上下肢にも軽い麻痺があり、胃潰瘍で吐血したこともある。夫は高齢で家での介護は困難である。本人も困っているとのことで当ホームへ入居となる。


援助の方針と働きかけ

71歳で全盲になり、何に対しても意欲をなくして「もういい」と諦めて無気力になっていた。本人の意思を大切にしながら安全で快適な日常生活を送れるように支援する。常に声かけをし、コミュニケーションを密にして信頼関係を深める。そして、やる気を引き出し、離床時間を少しずつ増やし、気分転換や人との交流を図り生活を活性化させるよう支援する。また、起居動作や移動を安全に行い、床ずれの防止ができるように福祉用具貸与を支援する。

視力障害への配慮

常に声かけしコミュニケーションをとることを心掛ける。問いかけて考えていることを話してもらうことで、会話も成り立ち、話も弾み本人の理解に繋がる。

不安を感じさせないように何をする時にも「車椅子に移乗しますよ」「ホールへ行きますよ」など常に声かけをし、周りの状況がイメージできるように伝えた。また手に触れてもらい感触で実感してもらった。見えないと言葉にはとても敏感で、他の入居者同士が話をしていても自分に言われていると思って返答するので、他の入居者には話し相手の名前を呼び掛けてから話をしてもらうように配慮した。


食事介助

当初は食事をしている時、頭部が後方に倒れるため顎が上向き、誤嚥することが多かった。何度も声かけをしても改善できなかったので、車いす用のヘッドレストを貸与して食事をするとむせることがほとんどなくなった。食事は入居後はしばらく全介助で、自宅でも夫に頼っていたが、スタッフは自分で食べることを目標にしてみるよう提案した。食器の位置を替えてスムーズにいくように心がけ、触ってもらいながらメニューの説明をし、常に声かけをして見守った。最初は少しぎこちなかったが、今ではスタッフの働きかけによって自分で上手に食べられるようになった。


  意欲を引き出す

左上下肢に軽い麻痺があるので、リハビリを勧めたが本人は「そんなのいらん」と拒否していた。そのため、「軽い麻痺なので、少し頑張ってリハビリをすれば力も入るようになるよ」と会話の中で常にリハビリを勧めた。それと同時に、訪問の整骨の先生にも協力して声かけをしてもらった結果、リハビリに取り組むようになった。最初は「リハビリは痛い」と言っていたが、「左手が自分で動くようになった」と本人の口から喜んで話してくれるようになった。コミュニケーションを大切にし、意欲を引き出すように励ましの声かけを繰り返すことによってリハビリが進み、排泄についてはオムツからリハビリパンツ使用に切り替え、排便についても、ポータブルトイレからトイレ使用へ切り替えることができ、本人も喜んでくれた。当初は意欲低下気味であったが、励まし、褒めることで本人も少しずつ気持ちに変化が生まれ、以前に比べると意欲的に生活できるように変化した。


利用者・家族の声

家族の声:元気になりましたなあ。前は何に対しても意欲がなく「もういい」とすぐにあきらめていたのに。自宅では吐血を繰り返し、入退院も繰り返したが、今ではほんと落ち着いている。本当にありがとうございます。ここに入れて良かったですわ。自分も年ですし、自宅ではこんなに行き届いた介護はできません。本当にスタッフの方々に感謝しています。


結果とまとめ

「何をやってもだめ、寝ているのが一番いい」とよく言っていた利用者がリハビリを始めてから意欲を出すように変化した。声かけとコミュニケーションを続けることで良い関係が築け、冗談を言って職員を笑わせたり、声だけで職員の名前を言い当てたりとホームの生活に馴染み、入居当時に比べて笑顔が増えた。また、福祉用具の利用により、食事時のむせもほとんどなくなり、心身ともに安定するようになった。

どのような境遇の利用者でも、声かけとコミュニケーションを深めることは一番大切である。本事例では、視覚障害の利用者であるため、特に会話が重要で、問いかけて考えていることを話してもらい、会話により相互の理解を深めることができたと思う。スタッフや利用者とのコミュニケーションにより生活に楽しみが生まれ、リハビリを開始したことで、できることが増え、それらが本人の生活意欲に結びついたと言える。全盲というリスクも感じられないほどの成果だと思う。

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