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タイトル
マーク 2013.11.14 line 訪問介護(成功事例):孤立した日常生活への支援

本人像 60代 女性 要介護3 脳梗塞後遺症による半身まひ


利用までの経緯

要介護状態の夫と障害のある息子2人との4人暮らし。脳梗塞後遺症のため、左半身不全麻痺と言語障害が残る。夫と息子たちは家事に協力的でなく、日常生活での調理・買い物・掃除・金銭管理・通院などに支障が出ている。本人は他人が家の中に入る事に抵抗感があるが、通院の付き添いや家事支援を希望していたので、サービス導入となる。


解決すべき課題

・掃除が十分できないため、不衛生な住居環境

・買い物にひとりで行けないため、バランスのとれた食事が作れない

・家族が家事を協力しない上、家族間に不和がある。


援助の方針と働きかけ

・在宅生活を維持するために家事支援を行う

・ヘルパーと一緒に買い物に出かけ、バランスのとれた食生活を確保する。


ヘルパーからの働きかけ

・本人は左半身麻痺がある中、要介護状態の夫の身の回りの世話や家事全般も一人で担っている。息子二人は障害があり家事に協力的ではない。だが、本人は素直で朗らかな性格のため、「一緒にやりましょう」と言うヘルパーの声かけに素直に応じてくれたので、一緒にゴミの仕分け作業から行った。そして、基本的な生活リズムができるようにヘルパーと「食事を作る。食べる。片付ける。ゴミは捨てる。洗濯を行う。掃除をする」などを一緒に行った。

家族への働きかけ

・夫や息子は家事を協力せずに、本人に対して一方的な命令口調や暴言的な発言をするなど家族間に問題を抱えている。ヘルパーは家族間に介入しにくい立場であるが、その場に居合わせた時には「本人は後遺症がある中で家族のために努力していること」を伝え、できないところは息子さんの協力が必要なことをその都度話すようにして、金銭面に関しては次男に協力してもらえることになる。

関係機関との連携

・常にケアマネに状況を報告し、必要であれば市役所・地域包括・障害者施設などの方々と連携をもちながら家族を支えるようにしている。

・清潔保持のためデイも利用する


結果とまとめ

最初の頃は他人を室内に入れることを躊躇していたが、それに慣れると、本人の前向きで朗らかな性格からヘルパーとのコミュニケーションは順調で、炊飯器でご飯を炊いたり、洗濯機で洗濯したり、簡単なものは自分で干せるようになった。そうして、ひとつずつ生活習慣を改善し、一緒に家事が行えるようになる。

家族の協力はまだないので問題点はあるが、訪問介護・通所介護など様々なサービスを併用することにより本人や家族の日常生活はかなり改善されてきている。今後も関係機関と連携を図りながら利用者の生活を継続して支援していきたい。


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