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タイトル
マーク 2012.09.07 line 通所介護(成功事例):いつもスタッフがそばにいる安心感

本人像:90代男性/要介護4 変形性膝関節症・視力障害

  

利用までの経緯
視力障害のためにほとんど目が見えず、高齢で変形性膝関節症もあるため、下肢筋力も弱ってきていた。日常生活ではほとんど介護が必要で、家族が交代で介護をしているが、家の風呂では入浴が難しくなってきた。そのため、入浴サービスを含め、介護負担軽減のためにサービス利用の相談にのる。


目標
・家族の介護負担軽減
・下肢筋力の低下防止
・安全な入浴で体の清潔を保ち、気持ちよく日常生活を過ごす。


援助の方針と働きかけ
(1)不穏状態
視力障害で不安になるせいか、周りがうるさかったりスタッフがそばにいないと落ち着かず、不穏状態(大きな声を出したり、何度も立ち上がったり)になった。誰かがそばにいないとすぐにスタッフを呼ぶが、そんな時は「トイレに行きたい」「座りっぱなしでお尻が痛い」など必ず何か訴えがあるので、内容をしっかり聞き取り対応すると問題なく過ごしてもらえた。自分の思いや要望がスタッフに伝わらない時には不機嫌になって怒ったが、スタッフも慣れていくにつれ本人が言っていることを理解できるようになってきた。
また、目が見えないことで不安も大きいため、スタッフが必ず1人そばにいて話を聞き、相槌をうつことで安心して過ごしてもらえるようになった。デイに慣れてくると利用者の中で話を聞いてくれる方も出てきて、スタッフの手がないときは、その方に隣に座ってもらうようにして不安にならないような環境を整えた。


(2)入浴・食事・コミュニケーション
デイサービスではリフト浴で入浴し、転倒に配慮しながら介助した。
食事は、入れ歯が合わず嚥下も困難になってきたためミキサー食で対応した。痰が出てむせたり、誤嚥もあるため小さいスプーンで少しづつゆっくり食べてもらうよう配慮した。
歌が好きで合唱などの時は上機嫌になり、笑顔も多く見られた。スタッフや他の利用者の方に若い頃の仕事の話をするなど、コミュニケーションも楽しんでいる。


結果とまとめ
目が不自由なため、はじめはデイサービスでの環境に不安や心配があったようだが、スタッフがしっかりと話を聞き、本人の気持ちに添って対応することで、本人との間に信頼関係が生まれ、楽しくデイを利用してもらえるようになった。デイでのリハビリにより下肢筋力が維持でき、立ち上がりや立位の保持ができるようになった。週6日の利用で入浴・リハビリとパワフルにこなし、他の利用者もびっくりするほどで、皆に活力を与えている。次第に皆が名前を覚えるほどの人気者になり、同じテーブルの利用者誰もがいつも気にかけ、話しかけるようになった。家族の介護負担もかなり軽減され、とても喜んでもらえた事例である。また、デイスタッフや利用者とのコミュニケーションも本人にとって良い刺激であり、元気の源になっていると言える。

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