11月17日(月)から11月22日(土)にかけての6日間、アメリカはロサンゼルスにて海外研修に参加してきました!
1日目
韓国を経由して約13時間でロサンゼルスに到着。
17日の11時50分に出発したのに、現地に着いたのは17日の9時。なんか変な感覚でした。
初日は空港からそのまま観光へ。
サンタモニカは若者に人気の町で、オシャレなショップが建ち並んでいました。続いて訪れたのはビバリーヒルズ。高級住宅地だけあってセレブなショップだらけ。こちらもまたオシャレでした。
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そしてロサンゼルスといえばハリウッド!
ハリウッドサインを見て、ロサンゼルスに来たことを実感しました。
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2日目
午前は講義があり、アメリカの公的医療制度や社会福祉制度、病院・施設サービスでの軽度から重度、またはホスピスまでの患者の流れ、在宅介護事業、在宅における他職種のチーム連携について学びました。
午後からは理学療法士が経営する外来リハビリテーションクリニックを見学し、エクササイズを体験しました。ご利用者と一緒に参加したエクササイズは難しい内容もありましたが、種類も多く、楽しい体験となりました。
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コピー2日目2.jpg中には初めて見る機器もあり、日本の施設等でも導入すれば、全身筋力の改善に繋がりやすくなるのでははないかと感じました。
3日目
3日目は急性期総合病院の視察でした。
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現場の作業療法士の話を聞くことができました。この病院では入院中に患者と家族へリハビリや退院後の教育を行うことで安心して在宅復帰を促し、退院後も一ヶ月間は病院からの訪問リハビリにてフォローするのだそうです。
続いてICU(集中治療室) の見学。
ベッドが大変高機能で、ギャッジアップから座位、立位まで行える機能があるため、ICU内で起居動作が完結し、最終的には歩行訓練まで行えるシステムに、とても驚かされました。
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最後に急性期リハビリ病棟の見学です。
日本の回復期病棟に類似しており、トイレトレーニング室や福祉用具も充実していました。
また、アメリカが車社会ということも考慮されており、リハビリ室には車の座席が設置され、座席の乗り降りの訓練が行われていました。
4日目
4日目は、身辺動作が自分でできる方が利用する高齢者ホームと、軽度の介助で日常生活が過ごせる方が利用するアシステッドリビング、常時看護が必要な方が利用するナーシングホームという3つの機能を持った総合施設を視察しました。
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軽度から重度の方が総合的に利用できるため、ご利用者が過ごす環境があまり変わらず、本人にも家族にも負担が少ない状態で認知症の進行も予防できるようになっています。
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ご利用者が利用される食堂でランチをいただきました。
食堂はレストランになっており、一般の方も利用できるそうです。バイキングもあり、施設内でも外食のように食事を楽しむことができました。
午後からは、上記とは別の、単独で運営するナーシングホームを視察しました。
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ここは、リハビリ目的の利用と常時看護が必要な方が入所されています。リハビリは理学療法士と作業療法士が一緒に評価し、PTA、OTAというアシスタントがトレーニングの補助を行っていました。
また、リハビリのゴールを入所時に決めており、ご利用者とご家族にもリハビリの教育・説明をしっかり行っているため、退所もスムーズに行えるシステムとなっていました。
今回の研修は今後の日本を見たように感じました。
ある程度入院期間を決められた中で直ぐに短期・長期目標をしっかりと設定し、ゴールが決まっている状態でリハビリを行うことで、他職種との連携や日々の記録、ケアプランの見直し、患者・家族の教育などがスムーズに行うことができ、患者も納得して退院することができます。
このシステム作りを日本でも早く取り入れなければ、今後訪れる2025年問題(団塊の世代が75歳以上となり、高齢者の割合が4人に1人となる超高齢化社会の到来)に間に合わないと感じました。
アメリカでも、ベビーブーマー世代が後期高齢者になるという日本の2025年問題と同じ問題に直面しており、これからの日本の未来を見たようで、危機感を覚えた研修となりました。
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自由時間にはロサンゼルスを堪能させていただきました!