前回に続き、有料老人ホームの誤嚥脱水防止委員会の取り組み事例を紹介します。
委員会では『ご入居者が安全で快適に、そして食べる事に喜びや楽しみを感じていただける食事』を目指して、お一人おひとりの食事環境の評価・改善を行っています。
今回は福祉用具を活用して、食事姿勢の改善を行った方の事例です。お一人おひとりに合った正しい姿勢で食事を摂ることで、食事動作が楽に行えて嚥下しやすくなり、誤嚥リスクの軽減にも繋がります。
取り組み例(1)福祉用具の活用

圧迫骨折の入院中に食事形態がキザミ食になったN様。退院後、入院前と同様の普通食を召し上がりたいとのご要望がありました。
N様の嚥下評価を行うと、普通食でも問題はなかったものの、長時間椅子に座っていると仙骨座り(おしりが椅子の前の方へ滑り、背もたれに寄りかかった姿勢)になり、誤嚥を誘発してしまう可能性があるとの評価になりました。そのため、食事環境の改善(姿勢保持について)を検討し、骨盤の立った理想の座り姿勢を自然に保つことができるkeepsクッションを使用してみることにしました。
keepsクッションは、おしりと腰を優しくホールドし、理想の座り姿勢を自然にキープする機能があります。N様もkeepsクッションを用いることで、その後姿勢も安定し、骨盤の立った楽な姿勢でお食事を楽しんでいただけるようになりました。
前回 ≫ 有料老人ホームの取り組みNo.1 誤嚥脱水防止委員会①
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